Dark night of the soul Secret path to the Light

予感する春
2014-03-29 Sat 01:04

3月29日に写真のみUPしておいて、本文を記述する余裕がなかったのですが、
それからほんの一週間で、春は日を待たず、つぎつぎに新しい姿を見せてくれます。

永き日の 暮れなずむ径に 菜の灯り

ゆすらうめ

これは、ユスラウメ。隣家との境に7本あります。
わが家の果樹のなかで、真っ先に咲く花は、サクランボ(実桜、みざくら)ですが、
その次に、このユスラウメと、スモモの花が咲きます。

ユスラウメの花は可愛らしく、細い枝に密に連なる宝石細工みたいです。
漢字では、櫻桃とか、梅桃とか、山櫻桃梅とか・・・いろんな表記があるのですが、
この花の、桜梅桃のようでもあり、また異なる・・・妙なる魅力が伝わります。

そして6月頃、サクランボのような形をした、朱い果実を就けるのですが、
思えばサクランボも、「桜桃」と呼ばれますね。日本語のユスラウメとは、
単純に樹を揺すってみたら、実が落ちるからだそうですが・・・花も実も繊細です。
「揺果花、揺梅花」とも表記することを、漢詩の先生に教わりました。

はなのかげ ほそきかいなに つらなりて みそらにたかき ゆすらうめよし

  
あみがさゆり つばき4 ふいりすずらん

この記事を「予感」と題したのは、それがいよいよ、桜が開花する直前だから。
桜が咲き始めてこそ、日本の春はほんとうの春になり、戻れない実感に満たされる。
でもそれまでの「春のあわい」ほど、霊妙さの窮まる瞬間はあるまいよ。
桜も桃も、花の開く直前の蕾の色合いが、なんともいえないのである。

春の彼岸を過ぎると、草花はついに目を覚ます。
裏庭の小径の両側には、各種の水仙花、クリスマスローズ、貝母(バイモ)、
ハナニラ、スノーフレーク、ムスカリ、菜の花・・・などなどが
とても慎ましく咲いており、まだ葉をつけていない、ナンキンハゼとエノキと
柿の樹の、枝間を通して射し込む春の光と風のなかで、揺れています。
(裏庭の全体写真がないのは、どの角度で写しても、
 物置小屋のようなワタクシの部屋が、丸見えになるからです)

左・・・貝母(バイモ、あみがさゆり)、クリスマスローズ、椿
中・・・連翹(れんぎょう)、土佐水木(とさみずき)、椿、霞草
右・・・スノーフレーク(鈴蘭水仙)

とさみずき3 つくし3

土佐水木は、マンサクやサンシュユに続いて、春を告げる黄色い花の代表です。
駐車場にあり、その足元はフキやミツバやドクダミの園になり、つくしも生えます。


しゅんらん2 馬酔木

春蘭は野生蘭の一種で、わが家の日陰に密生しているのですが、
なんといいますか、あんまり親しみがわかない・・・だって
見れば見るほど、妖精か異星人みたいな、風情ではありませんか。

馬酔木(あせび・あしび)。白や薄桃色の、鈴のような小花をつけます。
万葉集には、恋心を馬酔木の花に喩えた歌があり、微笑ましいです。

3沈丁花 はくもくれん3

沈丁花(じんちょうげ)の香りこそ、予感する春そのものです。

白木蓮(はくもくれん)は、早い年には3月に入るとすぐに咲くのですが、
今年は大変遅れて、下旬になってようやく、たくさんの白い蝋燭が灯り
天に立ち上るような、華麗なるマグノリアの姿を見せてくれました。

すそんふぁ1 ふきのとう

水仙はむかし、いろんな種類を植えましたが、いま残っているのは4種類だけ。
そのほとんどが日本水仙です。では・・・これは喇叭水仙ではないようですが、
なんなのでしょう?あまりに種類が多すぎて、ワタクシにもわからないのです・・・

蕗の薹(ふきのとう)はもう終わりを迎えますが、
咲き初めたスモモの枝と菜の花をあわせて生けてみました。
菜の花には、・・・黄金の輝きにもまさる、心があります。

はなにら しろばなたんぽぽ

ハナニラ(花韮)は、明治時代に観賞用として入ってきた園芸植物ですが、
繁殖力が強くて、畑などに一面咲いているのを、見かけることもあります。
ニラのように細い葉には、それこそニラのような香りを放ちますが、
整然とした6弁の、淡い紫色の花は、ベツレヘムの星とも呼ばれます。

この「シロバナタンポポ」は、西日本に多いとのことですが、
私には、タンポポといえば、この白のなかに黄が座る花のことです。
どうでしょうね、東日本でも見られるでしょうか?

れんぎょう3 すみれ3

連翹(れんぎょう)の力強くて、鮮やかな黄金色は、春の不安を忘れさせてくれます。

春の妖精・スミレは、いまどき、どこで見かけるでしょうか?
畑にもありますが、道端のアスファルトの割れ目や、水のない側溝の片隅にも、
おどろくほど群生していることがあり、その可憐さには、胸が詰まされます。
生命力が強いので、タネを播いておけば、翌年から楽しむことができるでしょう。

李

これぞ桜の咲く直前の、わずか一週間ほど、夢のような姿を見せてくれる
すももの花です。写真では解りにくいですが、樹は2本あります。
雪の峰のように、犯し難い気品があり、撮影した翌日の春の嵐に、
はや花吹雪となって舞い散り、いまは新しい葉に覆われています。

春のただ 七日のあいだ 神宿り ふれまじ咲くよ すももの花は 

すももの花吹雪

春の嵐に舞ったすももの花が、まるで純白の雪のように、畑の地面を覆い、
菜の花もタンポポも、ホトケノザもカラスノエンドウも、花の雪化粧を装いました。

月のない 春の夜更けに 雪の峰 嵐に崩れ 白き花舞い     

さてここからはクイズです。写真が拙くて申し訳ないのですが・・・
ここに挙げた6種類の花は、それぞれなんの花でしょうか?
ナシ、スモモ、モモ、サクラ、ユスラウメ、ウメのなかから、選んでください。

ペ - コピー すん

P3020331.jpg え

ちゃ ぽ

菜の花が咲き乱れる畑のまんなかに、桜の樹があります。
これはまだ5分咲きの頃の、夜の姿ですが・・・いまや妖艶なる姿を見せております。
その記事は、また数日後ということで・・・今夜は、花の夢をご覧くださいませ。

2よるのさくら 5分咲き


では、おやすみなさいませ。

(花に呆けてる場合じゃないだろうに・・・)
(いいんです。ワタクシメの仕事なんだから・・・)

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