Dark night of the soul Secret path to the Light

紅梅と月世界
2014-03-16 Sun 23:16

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昨夜の・・・満月の夜の、庭の梅です。


いにしえの海を越えて、わが国にもたらされ、しっかりと根を降ろし、
その気品と芳香で、人々の心を潤しながら、歴史と文化を彩ってきた梅・・・

そうしたことどもを、思い巡らせながら、夜の庭を歩きました。


夜の梅



梅にそなわる品位が、その落ち着きと、かぐわしさにあるとすれば、
桜の、夢幻のごとき妖艶さとは、対照的だといえるでしょう。

桜が、春の女神の化身であるならば、
梅とは、あくまで人であり、悟りを開いた仏であるよりも、
人としての徳の高さと、叡智を身につけた、君子の馨しさが感じられます。


満月の夜 P3180373.jpg


夜も更けたころ、ひとり庭に降りる。

紅の梅の、重なる枝の透き間から、月の光が漏れる。

梯子を掛けて、樹に身を寄せ、香に抱かれて、満月に遊ぶ。

ああ、まるで、さざめく虹の入り江に、素足を浸しながら、

梅の、故郷なる国の、はるかな巡礼が語る、潮騒を聞くようだ・・・

無音の虚空の、しじまのなかだけに、奏でられる、調べがある。


「梅の香の 御簾をくぐりて 虹の江に 君を訪ねん 望月の夜


さまざまな想いが交錯しますが・・・

やはり、どんな言葉の網にも、捕らえてはならぬ・・・光景があるようです。
わたくしごときには、手も届かぬ梅花と、月の世界です。

(虹の入り江・・・月の地形のひとつ。地球にあるような、海や入り江ではありません)


梅と満月

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